彼氏の好きなヒトになる方法


そりゃ、もう少し進展したいなあとは思うけど。


急いだって仕方ないしね。俊くんはマイペースな人だ。そして私は、そんな俊くんが好きだから。


「だーいじょぶだよー。ありがと、マナミ」


へらへら笑って言うと、マナミもフッと優しく笑ってくれた。






ショッピングモール内を歩き始めて30分程度が経った。


主に璃子や晃が気になったお店に吸い寄せられていき、それに残りのメンバーがついて行ったり行かなかったりを繰り返していた。



「あっ、可愛い〜!」


璃子が近くの雑貨屋に目を向けて声を上げた。


ぴょんぴょん飛び跳ねるように店へと歩いていく璃子を、後ろからぞろぞろ追いかける。

その途中、向かいにおもちゃ屋さんが見えて、私の興味はそっちに惹かれた。




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