彼氏の好きなヒトになる方法


璃子は私の言葉を聞くと、ぱあっと笑顔になった。


「ほ……ほんと?よかったあ!ウチもみんなも、あれから大丈夫だったのかなって心配してたんだよ〜!」


よかったねえ〜!と璃子が感激した様子で抱きしめてくれる。


今日の放課後、どうなるかはわからないし、また私が落ち込むことになるかもしれないけど。


ちゃんと言うんだ。

俊くんに、私の気持ち。







俊くんがうちの学校に着くのを待っている間、そわそわして落ち着かなかった。


だけど今日はちょうど晃と日直だったから、放課後は隼と晃、璃子と喋りながら(彼氏彼女いる組は帰った)日誌を書いて時間を潰せたから助かった。


他愛ない話で盛り上がっていたら、携帯がメッセージを受信した。



『着いた』



ーードキン、と心臓が大きく脈打った。


「……ごっ、ごめん!私、用事あるから帰るね。晃、悪いけどこれ、出しといて」

「はいよ」


書き終えていた日誌を晃に渡して、私は急いで帰り仕度を済ませた。


「じゃーね、また明日!」

「おー」

「ばいば〜い」


教室を出て、バタバタと走って校舎を出た。



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