彼氏の好きなヒトになる方法
「あはは、笑ってごめんね」
「いや……いいけど」
「面白かった?このゲーム」
「うん……佳菜がハマるのも、わかった気がする」
「そっかぁ。よかった!」
『面白くなかった』とか言われたらどうしようかと思った。悲しすぎて泣いてたかもしれない。
心なしか戸惑った顔をしている俊くんを不思議に思いながらも、私は嬉しくてにこにこしていた。
「俊くん」
お互い、床に下ろしていた荷物を取っている途中、彼に声をかけた。
「楽しいね」
へへ、と笑いながら言うと、俊くんは今度こそハッキリわかるくらい、驚いた顔をした。