彼氏の好きなヒトになる方法
「じゃあさ、また私決めてもいい?」
「うん」
「俊くん、アイス好き?」
「まあ……それなりに」
「やった。近くにね、美味しいアイスのお店があるんだー。食べに行こう!」
すっかり上機嫌な私が、再び歩き始める。
俊くんはそんな私の顔を、なぜか思案顔でじっと見てきた。
「……? なに?あ、アイス嫌?」
「……いや、ごめん。なんでもない。アイス食べる」
「? よかった。行こー」
どうしたのかな。
あんまり表情が動かないから、やっぱりイマイチなに考えてるかわからないな。
たぶん本当に嫌だったら、嫌だって言ってくれると思うんだけど。