彼氏の好きなヒトになる方法
白い丸テーブルとイスがあるスペースへ行って、そこの1席に向かい合わせで腰かけた。
「いただきまーす」
早く食べたくて仕方なくて、すぐにアイスに刺さってるスプーンを手に取る。
上のフレーバーは、期間限定のチーズストロベリー。チーズケーキみたいなフレーバーに、苺の果肉が散りばめられている。
「うあー、おいし〜〜」
私が幸せ気分に浸るまでの一連の流れを見たあと、俊くんは控えめに「いただきます」と言って食べ始めた。か、かわいいシーンを見てしまった。
俊くんのは、チョコレートのフレーバーの中に、チョコチップが入ってるみたいだ。
彼が食べたのを見て、「どう?どう?」とすかさず感想を求める。
俊くんはやっぱり即答はせず、少しの間考えたあと、「うん」と頷いた。
「美味しい」
「だよねー!私、あのお店大好きなんだー。全種類制覇したいなって思ってるくらい」
半分くらいの種類は食べたんだけどねー、と話しながら、下の段のアイスを食べる。
こっちはチョコミント。苦手な人いるけど、私は大好きだ。