彼氏の好きなヒトになる方法
「……しゅ、俊くんは、今日、楽しかった……?」
「……楽しかったよ」
たぶん嘘じゃない。でも、それだけじゃなさそう。
彼は何かを考えるように、ほとんどコーンだけになった手元のアイスを見ていた。
やがて目線を上げると、内心びくびくしている私と目を合わせる。
そして、変わらない表情のまま、衝撃の一言を放った。
「佳菜。よかったら、俺と付き合って下さい」
……えっ。
「えっ………」
動揺が、声に出た。もちろん顔にも出ている。