彼氏の好きなヒトになる方法
2
+ とりあえずカレカノ
信じがたいことに、私に彼氏ができたらしい。
彼氏いない歴イコール年齢の私が、だ。
見た目は立派に遊んでそうなギャルなのに、まだキスもしたことがないような、穢れなき乙女の私が。
あの、神級のイケメンと。
もしや昨日のことは長い長い夢だったのではないかと思えて、今朝、目が覚めた瞬間に携帯を見た。
色気のない会話ばかりを繰り広げているトークアプリを開くと、いちばん上に表示されている『三谷 俊』の文字。
私はそれを見て、ベッドの上で「うわー!!」と叫んだ。
夢じゃない。
夢じゃない。
夢じゃない!
『明日の放課後、駅で待ってる』。
こんな言葉を、あんな最高級の男からいただく日が来ようとは思わなかった。