彼氏の好きなヒトになる方法
「佳菜といるとラクだし、普段友達といるときみたいに、楽しい」
「……ほんと?」
「うん」
うわ、超嬉しい。マジか。
普段仲良くしてる友達と同じくらい楽しいって、それって結構楽しいのレベル高いんじゃないの。私たち、出会ってまだ2日なのに。
思わず顔がニヤケそうになる。
でも喜ぶべきポイントはそこじゃなかったみたいで、俊くんはそのまま続けて言った。
「でも、佳菜を男みたいって思ったことはないよ。じゃなきゃ、『付き合って』なんて言わない」
彼の瞳が私をとらえて、射抜かれたみたいに胸が痛くなった。
「そ……そっか。そう、だよね」
そうだよねと言いながら、心の中は全く納得できていない。それってどういうことですか。
単に私のこと、女として見てくれてるって意味ですか。深読みしちゃダメなパターンのやつですか。