始まりの瞬間
記憶を無くしたってわかっても全然悲しくならなかった。


でも、なんで私はキスをしようと思ったんだろう

杉崎君のことを忘れたかったのかな

忘れたかった?なんで?

那奈ちゃんが教室に戻ってきたとき駆け寄ってきたってことは 私は那奈ちゃんにキスをすること話していたんだろう。

「那奈ちゃん、寄り道して帰らない?サイゼとか、ガストとか 行かない?」

那奈ちゃんの私が忘れてしまったことを知っているだろう

「うん。いーよ 行こっか。」


荷物を受け取って 私たちは学校を後にしたのだった。


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