青春方程式
2限目は社会……
「真夏ーっ!社会だよ社会っ♪」
「おとね……なんでそんなにテンション高いの?」
「だって、石田先生だよ!あの石田先生!」
おとねは小学校の頃の担任がその石田先生だったらしい。
とても、良い先生で生徒からすごい尊敬されてるの。
薬指に指輪をしているから彼女がいるという生徒が流した勝手な噂。
信じる人はあんまりいない……
始業チャイムが、鳴った。
石田先生が入ってきた瞬間クラス中の女子から歓声が上がった。
私は思わず手で耳をふさいだ。
「はじめまして……かな?今年1年このクラスの社会を担当することになった石田青葉です。よろしく」
「わぁーっっっっっ!!」
「女子うるせーっ」
男子達のブーイング。
石田先生の授業は面白くてすごく分かりやすかった。
石田先生のファンは急増。
ファンクラブできてるし……
先生も大変だなー(笑)
「おい。真夏次英語だぞ?」
「分かってるよ。」
「とうとうこの時が来たね。」
「よしっ!私皆より先に英会話室行くね!」
「了解!武運を祈る」
私は英会話室への廊下を歩き出した。