青春方程式

「先生……。」


「そこはオレが何とかするから真夏は入試のことだけ考えろ。」


「分かった。」


「じゃあまた明日な。」


「はい!先生さよなら」


「気を付けろよ〜」


私は門まで全速力で走った。
「真夏っ?!どうしたの?!」


門に3人を見つけて安心した。
私は全てを話した。
3人とも驚いてたけど、納得してくれた。


「真夏はどうしたいの?」


「私は……。昔みたいに楽しく暮らしたい。」


「そのことお母さんに話した方がいいよ。絶対お母さん心配してるから」


「だよね。今日話してみる。」


「てかさ、もう卒業なんだね。」



おとねは無事梅垣高校に合格した。
葵も志望していた内海高校に合格。



あとは、私と乃愛だけ。

霜月商業高校への受験もすぐそこに迫っていた。


「次は乃愛と真夏の番だね。」


「応援してるぞ」


「 「ありがとう!!」」


明日から、私たちはそれぞれの道を歩き出す。


きっと良い日になるよね。
梅中は明日で最後……。


天使様の像に4人でお願いした。
皆の願いは、同じ。


「皆の夢が叶いますように」
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