青春方程式

チャイムと同時に教室に入ってきた先生に皆の視線が集まる。

隣に転入生と思われる女の子が立っていた。

クラスが、ざわつきはじめた。

「はい!!皆静かに!!新しいクラスになったばかりだが、転入生がこの3年A組に入るぞ。じゃあ自己紹介よろしく」


「千葉りりこです。国語が得意科目です。よろしく」

「それじゃあ千葉さんは、そこの席に座ってくれ」


「はい」

「じゃあ改めて……今日から3年A組の担任をすることになった宮沢真一だ!!
数学大好き人間です!!分からないところがあったら、遠慮なく聞きに来てください。
あ、でも理科だけはできないから勘弁してくれ……」


クラス全体にドッと笑いがおこった。
なんか楽しそうなクラスになりそう……



その日の放課後私はあることを聞きにいこうと千葉さんに話しかけようとした。



「真夏ーっ!!同クラで良かったね!!」
乃愛と、おとねがはしゃいでいる。


「私も2人と一緒で良かったよ。天使様の像にお参りしたおかげかな?」


「そうかもね」


「そういえば葵とも同クラじゃん!」



「はしゃぎすぎ……」
葵は呆れながらも嬉しそう。
まぁこの4人はずっと仲良かったからな。

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