青春方程式
関係
次の日
今日はあいにく天気は雨。
せっかく咲いた桜もこの雨でなくなっちゃいそう……
TVをつけて私は天気予報を見ていた。
「あ、やば!もう行かなくちゃ。」
時計を見たら8時をとっくに過ぎていた。
梅中は8時半までに学校へ着かないと遅刻だ。
私は全速力で家をとびだした。
「授業初日から遅刻なんてやだよ……!」
心の中で何度も叫びながら走った。
学校に着いたのはチャイムと同時だった。
ギリギリセーフで教室に飛び込んだ。
「真夏……お前また遅刻かよ……」
「遅刻じゃないし!」
「着いた時にチャイムなったんだからまだ立ってただろ?」
「教室入ってりゃー大丈夫!!」
「大丈夫じゃねーよ」
「ぅ……」
「あんたたち今日は朝から喧嘩??」
後ろの席の乃愛も顔を出す。
「本当仲良いよね。」
まわりの子たちが、ヒソヒソと話しはじめた。
ガラッ
ドアが開いて担任の宮沢先生……じゃなくて知らない男の先生が入ってきた。
「えっ、あの先生誰??」
「見たことない先生だな……」
「オレも知らない。」
皆がざわつきはじめた。
その先生はいきなりチョークをもち自分の名前を書くと思いきりでっかい字でYOU CAN DO ITと書いた。
「あなたはできる??」
「英語だ……」
「どうゆうことだろう?」
みんなびっくりしている。
「君たちには可能性というものがあります。
可能性は0ではありません。
この1年間で君たちは必ず成長できるでしょう。」
クラス皆の心に響いたのか拍手がおきた。
すると後ろから宮沢先生が入ってきた。
「こちらにみえる先生は今年来たばかりの新任!岡本しげる先生だ!」
「岡本しげるです。英語大好きです!
1年間このA組の副担任をすることになった!みんなよろしくぅーっ!!」
歓声が上がった。
めちゃくちゃテンション高い先生だな……。
放課後
「黒田ーっ!ちょっといい?」
「はい」
私は英会話室に呼ばれた。
「岡本先生……でしたよね??どうかしましたか?」
岡本先生は少し間をおいてから口を開いた。
「黒田お前には大きな仮がある」