青春方程式
はい??何を言ってるんだこの人は……
私は先生の言っている意味がいまいち理解できない。
「あの……何のことでしょう?」
「だからこの1年で仮を返す。」
私の頭はquestionマークでいっぱいだ。
何も覚えがない。
「英語苦手なんだよね?」
ぎくっ!!私は目が丸くなるくらいにびっくりした。
何で知ってるの?
「どうして知ってるんですか?私先生に言った覚えすらないんですけど。」
「お前のことなら何でも知ってる。乃愛とおとねと心友だってことも。葵と幼馴染みだってことも。」
「なんで……?」
「まぁそうゆうことだからよろしくな」
岡本先生はそれだけ伝えると英会話室から出ていった。
全然よろしくない……。
何なのあの人?!ストーカーかっ?!
その日の帰り道
乃愛とおとねと葵にあったことをすべて話した。
「不思議だね。今日来たばかりの先生にしては真夏のこと知りすぎじゃない??担任ならともかく……」
「やっぱり?」
「てか仮って何?!真夏、先生に何かしたの?」
「それが、全然覚えがないの。てか初対面だし。」
乃愛もおとねも葵もおかしいって言ってる。
そりゃあそうか。
「幼い時に何かあったとか?」
「とにかく今日お母さんに聞いてみる。」
「そうだね。お母さんの知り合いかもしれないしね。」
「うん」