青春方程式
確か今日の3限目が英語だった気がする……。
だとすると大放課の後だからちょうどいい!
ラッキー!!
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
一限目は理科だった。
「ええ、今年1年間理科を担当することになった山崎まゆです。よろしくね」
「よろしくお願いします!」
山崎先生とはとても仲が良いんだ私。
先生の妹の瀬里奈ちゃんがよく家に遊びに来るからさ。
瀬里奈ちゃんはまだ小学校4年生なんだよ。
小さくてすごい可愛いんだ。
理科は2年生の復習をやって終わった。
「山崎先生!!」
「あら、真夏ちゃんじゃないっ!
元気にしてた??」
「うん!めっちゃくちゃ元気だよ」
「それは良かった。」
「あのね、今日は聞きたいことがあって」
「何??」
「岡本先生についてなんだけど。何か知らない?」
「岡本先生……?あぁ新任の!でもそれは一番真夏ちゃんが分かってなくちゃね。」
「え?何か知ってるの?」
「本人に聞いてみたら?そう簡単には教えてくれないかもだけど……私から聞くより本人に聞いた方がいいでしょ?」
「そうだね……。ありがとう」
「じゃ私次授業入ってるから行くね」
山崎先生はすぐに行ってしまった。
一つだけはっきりしたことがあった。
……私岡本先生をだいぶ昔から知ってるような気がする。