僕の同居人は君だけ。



***




聞きなれた足音に目が覚める。

キミの足音だ。

もう帰ってきたのかな?


寝起きの目を擦り、伸びをする。

さて、玄関までお迎えに行こう。


『ただいま~、』


おかえり。


キミは帰ってきて

すぐに僕を抱き絞める。

僕は嬉しいけれど

玄関で倒れるのは

やめた方がいいと思う。


『今日も疲れたよぉ、』


お疲れさまでした。


『お留守番、ありがとうね。』


それが僕の役目だからね。


『お腹すいた?』


キミもお腹すいたんじゃない?


『ご飯にしよっかぁ。』


それは楽しみだ。


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