僕の同居人は君だけ。



そして、僕は見逃さなかった。

キミが不適な笑みを溢したこと。


『今日は一緒にお風呂入ろっか。』


僕は平気だから、ね。

いいよ。遠慮するよ。


それでもキミは僕を連れて

お風呂場へ連れて行く。


キミと一緒に居れるのは嬉しいけど

お風呂は遠慮しますって。


僕がどんなに嫌がっても

キミはお構いなしに衣服を脱ぐ。


そしてとびきりの笑顔で言うんだ。


『一緒に入るの楽しいねっ!』


僕が何も出来なくなるの知ってて

キミが言ってるなら

キミはずるい女だ、と思う。



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