僕の同居人は君だけ。
2
今日はキミがお休みの日。
朝から僕が嫌いな掃除機をかけたり
なんだか綺麗にしている。
そんなこと僕には関係ないけどね。
『ちょっとまて!』
急に足を掴まれて少し毛並みが立つ。
……ビックリするじゃないか。
『コロコロするわよ!』
そして僕の背中にコロコロを押し付ける。
僕の毛がぁあぁあ。
あれ?でも、なんだか
気持ちいいぞ?
『痛くない~?』
凄く気持ちいいよ。
あ、そこそこ。
いやぁ、体が伸びてしまうぅ。
『よし!終わり!』
そんな!
これからってときに。
でもキミは忙しそうに
あっち行ったり、こっち行ったり。
そしていつのまにか落ちていた瞼が
インターホンの音で持ち上がった。