名前で呼ばないで
「ひねくれてなんか……っ」
「あんときはまだ小学生のイタズラで済んだけどな。もう高校生にもなったら、一歩間違えたら犯罪やでお前」
「じゃあっ!!ちゃんと付き合ってよっ!!」
「せやから、嫌やって言うてるやん」
「豊子が好きなの!?そんな、どこにでもいるような、団子っ鼻のヘチャムクレが!?」
おいおい、悪かったね。団子っ鼻のヘチャムクレで。
って、そんな風に思ってたんっすかやっぱり。涼しい顔で。
「そういうところが嫌やって言うてんのわからんか?そんなんじゃ一生、ろくな男出来へんで」
ふん、とあしらう。
ちゃらちゃらしてるようで、案外ちゃんと人を見る目はあるんだな。
「そんな似合わん露出の多い服、着さしたんもそのためやろう??」
「そうなの??」
ふんっ!!とそっぽを向く花子さん。
「反省してないようなら、僕から学校に報告してもいいんですがね、どうします??」
白鳥先生が。
さすがに青くなる花子さん。
「パパもママもこんなこと知らないんです!!やめてください!!」
ふう、とため息をつくと、掴んでいた男を離す。
「……仕方ないですね。じゃあ、次何かしたら、すぐ連絡しますよ?それでいいですね、イモコさん、もとい、芋祓いさん??」
いや、先生までイモコって。