キスラバーズ 〜新〜
俺の日常
この章はまぁ、俺がここに会う前の話、今思えば酷い奴だったなぁ

俺は大金持ちの家に生まれた、何の不自由なく生活してきた

その反動なのか、俺はちょいと荒れた

酒やタバコは嫌いだからやらないが、女を取っ替え引っ替え連れ回したり、家に帰らなかったり…そんな中で、いや、そうなる前から知っていた…両親の心に俺は居ない

だから、俺は荒れ狂う

女は次々と寄ってくる…

いい加減鬱陶しい

むせ返るような、甘ったるい匂いも、裏声全開の気持ち悪い声も何もかもが嫌いだ

自分の家に引っ張りこもうとする奴、キスをしてとせがむ奴、彼女にしてって泣きわめく奴…それが一番嫌いだった

静かならいいが、泣きわめかれるとうるさくて仕方が無い
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