キスラバーズ 〜新〜
「ん、如月さん。誰か待ってるの?」

どっからどう見ても、待ってるのはわかるが…何て話しかけたらいいのか、わからない

「うん、友達を待っています。」

昼間もそうだけど、たまに敬語が混じる

「なんで、敬語?クラスメイトなんだから敬語止めない?」

普通に話して欲しい、ただの我儘だが、聞いて欲しい

「そうだね、水菜君。なんか、緊張しちゃってるのかな?」

水菜君か、俺の嫌いな呼び方…名前の方がいいな

「新でいいよ。俺も如月って呼んでいい?」

流石にここなんて呼べない、会ってまだ1日目だしな…

「うん、新君。よろしくね!私人見知りでさ、友達なかなか作れなくって困ってたんだ!」

友達…

その言葉は俺に深く突き刺さった

それ以上の関係にはなれないのか?

「…やっぱ、面白いな。」

天然だな、相当

「ん?なに?」

俺の顔を覗き込む如月

やめろ、それ以上は無理だ

「なんでも無い、よろしく如月。」

友達として付き合っていくしか無いようだな…

まだ時間はある、チャンスを逃さなければいいんだ

「新君背高いねー、モテるでしょ?」

沈黙に耐えかねたのか如月は俺に質問する
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

小さな君とのっぽな私

総文字数/152

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る
キスラバーズ

総文字数/32,005

恋愛(学園)57ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop