四季のいたずら
......図星だ。
やっぱり音楽ができる人って感が鋭いのかな。
「まぁね」
「もしかして好きな人?」
「んー......幼なじみだから今更そんな目で見れないよ」
またもや当てられてドキッとする。
私がしょうのことが好きなのを、せつより先に気付くなんて。
琉璃ちゃんから目を逸らした。
私、顔赤くないかな。
心臓がバクバク鳴ってて歩きづらい。
「ふーん」とつまらなさそうに返事をした琉璃ちゃん。
窓の外から風と共に1枚の桜の花弁が入ってきた。