四季のいたずら


その後も楽しく3人で話して、気付けばもう9時前だった。


「もう帰るわ」と椅子から立ち上がったしょうを「もう帰るの?」とさっくんが呼び止める。



「しょうがないから明日も来てやるよ」


「もう来んな」



また次の約束をする前につっこむ。



「こんなに私の家に入り浸って、ちゃんと勉強できてるの?」


「あー、ちゃんとしてるよ」



今、明らかに受け流そうとした。


まぁ私のことじゃないから関係ないんだけど。



「そろそろ自炊もしたら?それこそこのままだと私と夫婦になることになるよ」


「ん、もっと美人な人と結婚して養ってもらうから大丈......」


「あーはいはいわかりましたもう帰ってください」



私はしょうの背中を押して無理矢理帰した。



玄関の外に出たとき「美味しかった。今度はにんじん無しでお願い」なんて言うしょうに不覚ドキッとしてしまったのは内緒。
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