四季のいたずら
会いにきたって......何それ嬉しいじゃん。
ドクン、ドクン、と心臓が脈打つ。ってのは当たり前なんだけど。
自分でもそれが感じれるくらい、相手にも聞こえてるんじゃないかってくらいうるさい。
「何ニヤけてるの?気持ち悪」
「なっ......!?ニヤけてなんかないし」
私、いつの間にか頬緩んでた!?
慌てて頬を手で押さえる。
頬も手も熱くて、じわっと額に汗が滲む。
「どうした?はやくカバン片付けて来いよ」
「そ、そうだね。ごめん」
私はしょうから離れ、カバンを片付けた。