四季のいたずら


「告白してたところ」



申し訳なさそうに声を小さくして、なつは言った。



「わけわかんない」


「だから、所詮俺達はその程度だったってことだろ」



なつに言われたことが悔しくて、だけど何も言い返せなかった。



「友情を繋ぎ留めておくのに必死になって踏み出せない仲なのが悔しかった。俺達らしくなくて。だけどそれが今の俺たちで」



なつはきっと、4人を誰よりも見ていた。


だから自然とお兄ちゃんみたいな存在になってたんだ。
< 44 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop