四季のいたずら
あたしはそれの卒業式バージョン。
後々考えれば馬鹿な魔法にかけられてたなと思う。
「......なぁ」
しょうがあたしを呼んだのに気づき、「ん?」と返す。
「俺らってさ、つまんねーよな」
しょうが急に変なことを呟いた。
まぁでも......。
「確かに、つまんないね」
「だよな、もっと青春したい」
「ほんとそれ」
大きなあくびをひとつして、黒板の英文をノートに書き写した。
アメリカ人だったら、簡単に愛の言葉を伝えられるのかな。
なんてらしくないことを考えるのは、これもまたぽかぽかと暖かいお日様の光を浴びた新学期マジックと言うやつのせいだろう。