四季のいたずら
なんか、せつと恋バナをしてるみたいだった。
とても新鮮。
長い付き合いなのに、新しいせつを見つけられて嬉しかった。
「......でも、なんで卒業式の日なつは校舎裏に来なかったんだろう」
ふと気になって口にした。
遅かれ早かれせつのメールに気づくはず。
もしすぐ気づいたら校舎裏に来てた。
気づくのが遅かったら、何があったのかとか行けなかったことの謝罪とか、何かしらせつに言っていただろう。
考えていた私は今日の帰りのことを思い出した。
......そう言えばなつ、卒業式の日せつがしょうに告白しているところを見たって言ってなかったっけ。
そこで私は、はっと気付いた。