アイアンロストゼウス
所変わってアトラス東京支部内の<屋上>
庵「・・・」
杉浦はお昼をとるため屋上に来ていた。
本来なら自分の研究室で手作りの味気のない弁当をいつも食べているのだが、何故か今日はそう言う気分ではなくてここで食べることにしたのだ。
空は澄み渡っていてとても綺麗だ。
こんな良い場所なのに誰もここに来ないのは不思議だが、そのお陰でいつも一人で人目を気にせず食事が出来る、有りがたいことだと杉浦はほくそ笑んでいた。
庵(戦争の真っ只中なんて・・・嘘みたいだ)
この青い空がいつまで続くか・・・
ボーッと空を眺めていた時だ。
グーっとお腹が鳴る音が何処からともかく聞こえてきた。
かなり大きな音だ・・・余程お腹が空いてるのだろうか?
何だか色々考えてるとモヤモヤして仕方ない。そっと弁当箱の蓋を閉め音の根源を探すことにする。
原因は直ぐに見つかった。
エレベーター機械室の上に誰か居るみたいだ。
庵「・・・(こんな所に人?)」
眉間をしかめながら梯子を昇っていく。
そこにいたのは・・・あの女の子だった。
彼女は・・・月神はスヤスヤと寝息をたてて眠っている傍ら体は正直なのかグーっとお腹をならしている。
何て欲望的で我が儘で怠惰な奴なのかと心の中で思いながら杉浦は月神を凝視してしまう。
庵(この子さっきの・・・。確かこの時間はパイロット達の休憩はまだだった筈・・・。配属そうそうサボりか?)
破月「・・・スー・・・スー・・・」
庵「・・・///」
こんなに長く異性の顔を見るのは多分生まれて初めての経験かもしれない。
体つきはスリムとまではいかないしこのお腹の音があるけど、顔はあの同期が噂してた通りに可愛い方だ・・・いや・・・可愛いと言うより綺麗?いや可愛い?
どっちにしろ先程の着任式の舞台上にいた気高い女パイロットと、とても同一人物とは思えないくらい無防備で幼く見える。
思わず魅いってしまう杉浦だったが何処からともなく鳴り響く時報に正気を取り戻す。
休憩時間が終わったようだ、次は確か社内の電球交換をする予定だったのを思い出すと杉浦は急いで戻る準備をするためその場を立ち去ろうとした。
庵「・・・結局弁当たべぞこなったよ・・・。・・・ぁ。」
が、一瞬動きを止めると何かを少し考えた後・・・。
何かを行ってからその場を後にした・・・。
それからあっという間に今日の日勤メンバーの就業時間は終った。
アトラス社内の人間は各々帰り支度を始める。
無論本日の夜勤メンバーの杉浦はまだ帰ることは出来なくて先に上がっていく先輩後輩同期をつまらないものでもみるかのような目で見送る。
杉浦のユニットの夜勤メンバーは数名残っているようだが杉浦はその中の誰とも絡みがない。
ので、特にすることもなく時間が流れていく。
最近戦闘は行われていないからなのか?
夜勤勤務中にも関わらず平和な日々が続いていたため皆緊張感なくダラダラと過ごしている。
ここにいても仕方ないと判断し自分の研究室に向かおうとしたときだそんな時だ。
電話が鳴った。
誰もでる様子もなく自分がいた場所から偶々近くに居たため必然的に杉浦が電話に出て応答する。
庵「はい、こちらは設備室ですがどうかされましたか?用件と名前部屋番をどうぞ」
マニュアル通りの台詞を吐きながらメモを片手に用意した。
破月「あの・・・シャワーのお湯が出ないんですよ・・・」
庵「水道管の異常ですね・・・」
どうやら水道管に異常があるようだ。
周りを見回すと仲間達はお喋りやゲーム漫画など自分達の世界に入り込んでいてとても仕事をする様な感じではないし、それにここで誰かに仕事をふるとしても自分がここに居続けるのは尚更面倒だと判断した杉浦は渋々水道管修理の為の道具をかき集める。
庵「直ぐに行きますので、部屋番と名前をどうぞ・・・」
破月「部屋番は1118、名前は月神です」
庵「―!!・・・ッ」
聞き覚えのある名前が耳に入ってくる。
もしかしてとざわつく心臓を落ち着けようと深く息を吐く。
庵「分かりました・・・直ぐに行きますので部屋で待ってて下さい。以上担当の杉浦がお伺いしました。」
日野「おい杉浦誰からだったんだ?・・・っておい!!・・・???」
声をかけられたが無視して杉浦は事務所を飛び出していく。
庵「月神って・・・もしかして・・・」
杉浦が飛び出した後の事務所内では杉浦の悪口大会が開催されていたのは本人には内緒である。
庵「・・・」
杉浦はお昼をとるため屋上に来ていた。
本来なら自分の研究室で手作りの味気のない弁当をいつも食べているのだが、何故か今日はそう言う気分ではなくてここで食べることにしたのだ。
空は澄み渡っていてとても綺麗だ。
こんな良い場所なのに誰もここに来ないのは不思議だが、そのお陰でいつも一人で人目を気にせず食事が出来る、有りがたいことだと杉浦はほくそ笑んでいた。
庵(戦争の真っ只中なんて・・・嘘みたいだ)
この青い空がいつまで続くか・・・
ボーッと空を眺めていた時だ。
グーっとお腹が鳴る音が何処からともかく聞こえてきた。
かなり大きな音だ・・・余程お腹が空いてるのだろうか?
何だか色々考えてるとモヤモヤして仕方ない。そっと弁当箱の蓋を閉め音の根源を探すことにする。
原因は直ぐに見つかった。
エレベーター機械室の上に誰か居るみたいだ。
庵「・・・(こんな所に人?)」
眉間をしかめながら梯子を昇っていく。
そこにいたのは・・・あの女の子だった。
彼女は・・・月神はスヤスヤと寝息をたてて眠っている傍ら体は正直なのかグーっとお腹をならしている。
何て欲望的で我が儘で怠惰な奴なのかと心の中で思いながら杉浦は月神を凝視してしまう。
庵(この子さっきの・・・。確かこの時間はパイロット達の休憩はまだだった筈・・・。配属そうそうサボりか?)
破月「・・・スー・・・スー・・・」
庵「・・・///」
こんなに長く異性の顔を見るのは多分生まれて初めての経験かもしれない。
体つきはスリムとまではいかないしこのお腹の音があるけど、顔はあの同期が噂してた通りに可愛い方だ・・・いや・・・可愛いと言うより綺麗?いや可愛い?
どっちにしろ先程の着任式の舞台上にいた気高い女パイロットと、とても同一人物とは思えないくらい無防備で幼く見える。
思わず魅いってしまう杉浦だったが何処からともなく鳴り響く時報に正気を取り戻す。
休憩時間が終わったようだ、次は確か社内の電球交換をする予定だったのを思い出すと杉浦は急いで戻る準備をするためその場を立ち去ろうとした。
庵「・・・結局弁当たべぞこなったよ・・・。・・・ぁ。」
が、一瞬動きを止めると何かを少し考えた後・・・。
何かを行ってからその場を後にした・・・。
それからあっという間に今日の日勤メンバーの就業時間は終った。
アトラス社内の人間は各々帰り支度を始める。
無論本日の夜勤メンバーの杉浦はまだ帰ることは出来なくて先に上がっていく先輩後輩同期をつまらないものでもみるかのような目で見送る。
杉浦のユニットの夜勤メンバーは数名残っているようだが杉浦はその中の誰とも絡みがない。
ので、特にすることもなく時間が流れていく。
最近戦闘は行われていないからなのか?
夜勤勤務中にも関わらず平和な日々が続いていたため皆緊張感なくダラダラと過ごしている。
ここにいても仕方ないと判断し自分の研究室に向かおうとしたときだそんな時だ。
電話が鳴った。
誰もでる様子もなく自分がいた場所から偶々近くに居たため必然的に杉浦が電話に出て応答する。
庵「はい、こちらは設備室ですがどうかされましたか?用件と名前部屋番をどうぞ」
マニュアル通りの台詞を吐きながらメモを片手に用意した。
破月「あの・・・シャワーのお湯が出ないんですよ・・・」
庵「水道管の異常ですね・・・」
どうやら水道管に異常があるようだ。
周りを見回すと仲間達はお喋りやゲーム漫画など自分達の世界に入り込んでいてとても仕事をする様な感じではないし、それにここで誰かに仕事をふるとしても自分がここに居続けるのは尚更面倒だと判断した杉浦は渋々水道管修理の為の道具をかき集める。
庵「直ぐに行きますので、部屋番と名前をどうぞ・・・」
破月「部屋番は1118、名前は月神です」
庵「―!!・・・ッ」
聞き覚えのある名前が耳に入ってくる。
もしかしてとざわつく心臓を落ち着けようと深く息を吐く。
庵「分かりました・・・直ぐに行きますので部屋で待ってて下さい。以上担当の杉浦がお伺いしました。」
日野「おい杉浦誰からだったんだ?・・・っておい!!・・・???」
声をかけられたが無視して杉浦は事務所を飛び出していく。
庵「月神って・・・もしかして・・・」
杉浦が飛び出した後の事務所内では杉浦の悪口大会が開催されていたのは本人には内緒である。