冷徹な君が振り向くまで。

「お前と幼なじみってバレたくねんだわ。」

いつしかのセリフ
未だに頭から離れる事は無い

高校生になったからって、きっと
その想いが龍成の中で消える訳では無い。


放課後、一緒に資料室へ向かうという事が
どれだけ緊張して
どれだけ怖いか

また、傷つくような態度されたらどうしよう。って


「憂紗、高校生になっても変わらないな」

「まあね、ピュアなんだかバカなんだか」

こっちが真剣に考え事をしている時に
後方から私をけなす会話をされている。

「憂紗は大人ですぅ〜〜〜!」
後ろの男女に向かって睨みつける。

「はいはい、怖くないでちゅよ〜」

「大人〜?かわいいでちゅね〜」


カッチーーーーーん!!

「真希ちゃん!慎之介くん!ひどいよ!」


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