君と笑いあえる日まで
翌朝__

朝は私が望んでいなくてもやってくる。

人々は朝の光によってそれぞれの置かれた環境で必死に咲こうとしている。

私はまだその花の蕾にすぎない。

私は今の場所でちゃんと咲けるのかな…

毎日考えるのは自分の悪い所ばっかりで、自分で自分を壊している。

ブー ッ ブー ッ


今は、病院にいる。

だから、目覚ましなんてなるはずないのに…

手元にある携帯の振動で目を覚ます。

「んんっ。」

画面を見ると“遼”の文字。

遼からメールがきていた。

『京妃!!大丈夫?今日、お見舞いいってもいいかな?』

『ごめんね。大丈夫だよ。うん、ありがね。』

それからどれくらい寝ただろうか……
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