幼なじみを私の言いなりにするには
ああ、腑に落ちない。

なんで私の部屋で、私のマンガを私のベッドで読んでる奴に、私が謝らなければなんないの?

そうじゃなくて、好きなんだよ、大輝のこと。

だから、ほんとはお祝いしてもらいたいの。特別なプレゼントが欲しいの。


でも、そんなこと言えない。

大輝は、私のことなんか妹ぐらいにしか思ってないもん。

告白したって、笑い飛ばされるか、軽蔑されるかのどちらかだよ。

嫌われるのが怖いから、何にも言えない。でも、このまま今日が終わっちゃうのも嫌だ。

こうなったらもう、最終兵器を使うしかない。


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