幼なじみを私の言いなりにするには
私は、密かに身につけた催眠術を大輝にこっそりかけてみた。


「……大輝、今すぐマンガを閉じて」

すると大輝は、パタンとマンガを閉じた。


……おおっ!ちゃんとかかってる!私天才!


大輝は成績が良くて、いつも何をするにも私ばっかり負けていたけれど、催眠術は私の方が得意だな、きっとこれは。

これで、大輝を私の思い通りにできる。
最高の誕生日にできる!

催眠術をかけておけば、何したって絶対に嫌われることはない。

1日だけでいいから、大輝を私だけの物にしたい。

わかってる。こんな方法、良くないことだって。

でも、今日だけは許して。



私は、大輝のそばに座ると、目を閉じ、大きく深呼吸をした。

大輝……今からキミは、私の思い通りになるんだからね。


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