幼なじみを私の言いなりにするには
初めてのキス。
確かに大輝としたいと思っていたけれど、でも……なんか違う……催眠術なんかで、したかったわけじゃない。
ここまでしようとは微塵も思っていなかったのに、なぜか自分をコントロールできなくて……。
私は、罪悪感に苛まれて、急いで催眠術を解いた。
「大輝?大丈夫?」
「なにが?」
大輝は、当たり前だが何も覚えていない。
「ううん、何でもない。今日はもう帰って。私、お風呂入りたいから」
そう言って、大輝を部屋から追い出すと、私はバスルームに駆け込んだ。
ドアに寄りかかって、大きく息を吐く。
胸が苦しい。
大輝を騙して、キスまでしちゃった……。
だって、まさかこんなにうまくいくなんて、思ってなかったから……。