クールな彼を妬かせたら


『ちゃんと来週は予定開けとけよ』


「はーい」


『もちろん夜も、な』


「え…っ」


『言ったろ、足腰立たなくさせるって』


「え!あれってそういう意味…っ!!」


『俺を妬かせたリオが悪い。覚悟しとけ』


彼は受話器越しに意地悪なほど甘く優しく、私の耳に囁く。その瞬間、顔がかあああっと熱くなって、彼が目の前にいるわけでもないのに恥ずかしくなって俯いた。


夜の事を考えるとちょっと怖いけど、でもやっぱり会えるのは楽しみだ。






クールな彼を妬かせたら

(クールとか言ってるけどとんでもないオオカミ男だね)
(リオのせいでこうなったから、俺)
(え?)
(ほんと鈍感…)




END



< 7 / 9 >

この作品をシェア

pagetop