未来のお話 Ⅱ
君=人間
どうして
そんな悲しそうな
顔をするの
僕の稼働時間は
もう終わる
君の目から雫が流れる
僕が居なくなったら
君はどうなるんだろう
1人にならないかな
寂しくないかな
あぁ君は
泣き虫だから
きっとまた泣いてしまうね
大丈夫だよ
またそう言ってあげることも
もう出来ないのか
座り込む君の
髪を撫でても
もう君は
うれしそうな顔はしないんだね
ごめんね
そばに
居れなくて
何でだろう
僕は“物”なのに
胸が痛い
あぁ
もう壊れかけてるからかな
でも
苦しくて仕方ないよ
…もっと
時間を重ねられたら
君のそばに
居られたら
どれだけ
君は笑ってくれるのだろうか
あぁ
もう
最後みたいだ
僕に
心はないけど
君は僕より
大切だったんだよ
何でだろう
君の事を考えると
胸が苦しくなるんだよ
君が泣いてたら
何よりも優先させたかった
…そっか
僕は
君を愛していたんだね
僕の心は
いつでも
君の中に
大丈夫
大丈夫
いつも
君のそばに居るよ
ちゃんと人間として
生まれ変われたら
真っ先に
君に会いに行くよ
だから
大丈夫だよ
君が
大好きだよ