背伸びして、キス
この先、彼女が社会に出て出会うたくさんの人たちに。
もしかしたら勝てないかもしれない。
そうすれば、きっと自分は置いていかれるのだろう。
そんな事に、怖くなった・・・?
「そんな、まさか・・・」
恋愛に、臆病になっていることはわかっていた。
過去に捕らわれ続けていることくらい。
そんな中で出会った彼女に、俺はどれほどの事を求めていたんだろう。
まだ、幼さの残る彼女に。
「馬鹿馬鹿しい・・・」