背伸びして、キス
第3章
好きでいてもいいですか
夜に出歩くんじゃなかった。
家に一人でいることが辛くて。
おばあちゃんも寝静まった夜に、外に出た。
そこで、見てしまった。
一条さんが、女の人と・・・キスをしているところ。
「彼女かなぁ・・・」
いや、普通にそうだよね。
キスしてたんだもん。
二人でいたし・・・。
いないって、言ってたのに・・・。
私に、本当の事なんて話さないか・・・。
シュン、と肩を落とす。
期末テストもなんとか終わってホッとしてた矢先だったのに。
一条さんにフラれたショックで勉強も手につかない中必死で乗り切ったテストだったのに。