背伸びして、キス
一条さん不足。
「会いたいって言ってみたら?」
「いえないよ、そんな事・・・」
涼子ちゃんとショッピングをしながら一条さんの事を相談。
会いたい、そう言えたらどれだけいいか。
「この前のバーベキューでさ、つくづく感じたのよ。社会人との差を。一条さんの周りには大人の綺麗な色気のある女の人がいっぱいいて」
「へぇ」
「ただでさえ色気でも大人っぽさでも負けている私が、わがまま言って困らせたら・・・」
大人の余裕のあるお姉さん方にヒョイッと持っていかれてしまいそう。
「そもそも、モテるの?そのいちじょーさん?」
「モテるよ!多分・・・知らないけど・・・」
「そんな風にあせってるの一華だけかもよ。周りは案外一条さんなんて目にないかも」
「そうかなぁ・・・」
「確証のないそんなことでいじけてるくらいなら我儘くらい少しは言ってもいいと思うけど」