背伸びして、キス
自己嫌悪
気づいたら病院のベッドの上だった。
やっちまった、とすぐに思った。
ここの所根つめすぎていたし、疲れがたまっていたのは確かだ。
「気が付いた?」
「あれ、工藤さん・・・」
「一条くん、仕事中に倒れたのよ」
「すみません、ご迷惑おかけしました」
くそ・・・。
「一条くんは、すべて一人で抱え込みすぎなのよ。もっと他の人に頼りなさい」
「はぁ・・・。でも、自分の仕事はちゃんと自分で・・・」
「それで倒れたんじゃ意味ないでしょ。確かに今回はいろいろ重なっちゃったから、皆それぞれの事で大変だったと思うけど」
それでも俺は、自分の仕事を責任もって最後までやりたかった。
それで倒れてたら意味ないか・・・。
情けねぇ。