背伸びして、キス


――嘘つき・・・

「え?一華?本当に、どうしたんだ?」

――私じゃ、洋介さんの支えになれないよ。・・・やっぱ、だめだったんだよ

「どういうことだ?」



声が震えてる。
泣いてるのか・・・?

突然、どうしたんだよ。




「おい。一華?」

――やっぱり、大人は大人と、分かり合える人と付き合った方がいいんだよね。私、子どもだから

「なに言ってんだ。俺はお前の事子ども扱いしないって言ったろ?」

――扱いされなくても、やっぱり私子どもなんだもん!わがまま、言っちゃうし、すぐ不安になって会いたいって言っちゃうし!




< 189 / 351 >

この作品をシェア

pagetop