背伸びして、キス

ドキドキの体育祭 後編



顔を真っ白に染めて。
その紙を見下ろす。


≪おおっと?一番でたどり着いた足立さん!紙を手に固まっている!≫



アナウンスの人が実況をする。



どうしよう・・・・。



こんな大勢の前で。
皆が見てる。



≪そうしているうちに、赤チーム追いついた!皆、飴玉に苦戦している様子です!≫



ハッと顔をあげる。
せっかく、ここまでこれたんだ。


頑張ろうと思って、頑張ってるところ見てほしくて。



私は顔をあげ、一般観覧席を見渡す。
きてくれてるはず。
きてくれるって言ってた。


だから、きっといる!




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