背伸びして、キス


「それに、合格祝いだと今日は贅沢させてもらいすぎだって思ってたし」

「あー・・・もう。お前はもう少し、欲張れよ」




洋介さんは少し不満そう。
でも、私は十分幸せだもん。



「ま、ゆっくり楽しんでよ。デザートとけちゃうから早めにどうぞ」

「ありがとうございます」

「槙原、ありがとな」

「いいえ。じゃあごゆっくり」




槙原さんが退室すると、目の前に用意されたデザートを食べ始めた。
甘くておいしい。





「美味しいね」

「ああ。・・・なぁ一華」

「はい」

「あまり、人に甘えたりするのいやか?」

「・・・いやっていうか、あまり経験がないから」





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