背伸びして、キス
「時東くん、足立さんの指導お願いするよ」
「はい、お任せください」
明るい口調で返事をしたのは、背の高い爽やかな笑顔の男の人。
髪は明るい茶色で、少し言ったら悪いがチャラそうな雰囲気。
「よろしくね、足立なにちゃん?」
「足立一華です」
「うん。じゃあ、一華ちゃん」
「え・・・」
サラリとしたの名前で呼ぶ時東さんに私は戸惑う。
見た目通り軽い!
「あ、あの。どうして下の名前・・・」
「え?ダメ?歳近いんだからさ、仲良くしようよ。俺時東和麻。和麻でいいよ」
「え・・・」
そしてすごく強引だ。
いい人ではあるんだろうけど・・・。