背伸びして、キス
――どうだった、初日は
「とっても疲れた。笑顔が基本だって言われて、フロアに出てる時ずっと笑ってたら頬がつりそう・・・」
――ははっ、慣れた頃食べに行こうかな
「ええっ、恥ずかしいよ・・・」
日課になってる夜の電話。
洋介さんが仕事が忙しくない時は毎日のように1時間ほど電話する。
バイトが今日初日だって言っていたから、心配して聞いてくれている。
――ちなみに、制服って
「シャツと黒いパンツに黒エプロン。こじゃれてるでしょ?」
――そうか。ちょっと安心した
「え?」
――いや、ミニスカートとかメイド風だったらどうしようかと
「ま、まさか!私だって無理だよ」
ボッと顔が熱くなる。
そういうの、気にしてくれてたんだ。
ヤキモチみたいでちょっとうれしい。