背伸びして、キス
数年ぶりの再会
一華がバイトを始めた。
進路も決まり、時間にも余裕ができたからだろう。
バイト先の人もいい人ばかりだと嬉しそうに話していた事を思い出し、笑みを浮かべる。
バイト姿を見てみたいと思って、槙原を誘ったがなかなか土日が都合がつかない。
仕方なく、とりあえず一度一人でいってみるかと思い立った。
男一人で入りづらそうなところだったら・・・。
まぁ、その時はその時だ。
なんて安易に考えながら、俺は聞いていたバイト先に向かった。
小さなレストランだと言っていた。
カフェが好きだと言っていたから、きっとおしゃれなところなんだろうと推測する。
今日バイトの日だというのは聞いていたからいるはずだが、そういえば行くという連絡をするのを忘れていた。
思い立ったのも昨日だったし、できなかったというのも事実。
いきなりすぎたか・・・。
なんて思考だけがグルグルと回る。
そうこうしているうちに、そのレストランについてしまった。