背伸びして、キス
幸せの日々
「本当に、ごめんなさい」
「・・・はー。ちぇ。結局、やっぱそうなるのね」
「すみません・・・。あの、お気持ちは嬉しかったんです」
時東さんに、ちゃんと返事を返さなきゃと思って、改めて時間をもらった。
「・・・まぁでも、よかったじゃん。一華ちゃん、いい顔してるし。よかったね」
「はい・・・。ありがとうございます」
あの時、時東さんが付き合ってくれたのは、私にとってとてもプラスだったと思う。
気分は確かにまぎれたし、絶望だけのクリスマスじゃなかったから。
ずるい考えかもしれないけど。
「まぁ、おじさんに飽きたら、いつでも来ていいからね」
「お、おじさんじゃないです!」
時東さんはケラケラと笑って、バイトの時間になったこともありフロアに向かった。