背伸びして、キス
ドキドキと様子を伺う。
「ん。うまい。ほんと、美味しいぞ、これ。さすがだな」
「本当ですか!?よかった!」
ホッとして肩の力が抜ける。
無事見届けたため、私も箸を手に取った。
うん。
いい味になってる。
よかった、成功して。
しみじみと喜びを噛みしめた。
「これで、いつでもお嫁に行けますかね!?」
「・・・ん?来てくれんの?それとも、他の誰かのとこ?」
「えっ、」
余裕の含む微笑みに、息がクッと詰まる。
ドクン、と心臓が鳴り顔が一気に赤く染まる。