背伸びして、キス


「そ、そんなの、決まってるじゃないですか」

「決まってる?」

「・・・わ、私が一緒にいたいのは、洋介さんだけです」




息を詰まらせながらも最後まで言い切ると、洋介さんが嬉しそうに笑った。




「可愛いな、お前」

「ぅえっ!?」

「ほんと、可愛いよ」




洋介さんが、甘い。
甘すぎて、直視できないよぉ。




「ちゃんと、将来の事も考えてるから。一華は、自分の行きたい道に頑張って進んで」

「は、い・・・」



将来の事・・・。
それって、結婚ってこと?


考えてくれてるの・・・?



そうだったら、嬉しい・・・。




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