背伸びして、キス
――そうか。よかったな。
「洋介さんのおかげだよ」
自分の部屋に戻って、洋介さんに電話をして、結果を報告すると洋介さんは喜んでくれた。
――俺じゃないよ。一華が頑張ったから
「夢みたいなの。こんな日が来るなんて思わなかったから」
――夢じゃない。ご両親に、愛はあるってことは会って話しててわかった。その方法を間違えてただけだ
「うん・・・。一華ら家族をやり直そうって」
――やり直せる。もう我慢なんてするなよ。思ってる事ちゃんと伝えるんだぞ
「うん。わかってる」
もう間違えないよ。
言葉にしないと伝わらないこと知ったから。
そして、言葉にすれば伝わることも。
――でもこれで、親公認だな
「え、うん、そうだね」
――卒業したら、覚悟しとけよ
「えっ!?」
ボッと顔が熱くなる。
ドキドキと上がる鼓動。
――お前を、俺のものにするから