背伸びして、キス

デートの終わりは突然に



「なにが食べたい?」

「え、なんでも食べれますけど・・・」



どうしよう。
カフェとかじゃなくて、ご飯だもんね。
一条さんとご飯に行けるなんて、嬉しすぎる。



「まぁ、まだ時間早いし、ゆっくり考えといて」

「は、はい!」

「とりあえず、どっかプラプラできるようなところにでも行くか」




手芸店を出た私たちは一条さんの車に乗り込み再び出発する。
本当に、デートみたいだ。

一条さんにとっては、ただのお礼としてだろうけど。



私にとっては?



なんだろう・・・。




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